Backlog World 2025 というイベントに初めて参加しました!印象に残ったセッションなどについて書いていきます。
## Backlog World とは / 自分が参加したきっかけ
プロジェクト・タスク管理ツールBacklogのユーザーコミュニティ主催の、プロジェクトマネジメントがテーマのイベントです。
私個人としては普段Backlogをゴリゴリ使っているわけではないのですが、プロジェクトマネジメントには関心があり、今回は妻に誘われたのもあって参加しました。開催場所も横浜と、比較的行きやすい場所だったのも決め手になりました。
## 印象に残ったセッション
Backlogについてのセッションもありましたが、製品の機能紹介で終わるようなセッションはなく、どれもプロジェクトマネジメントに関する内容ばかりでとても参考になりました。中でもいくつか個人的に印象に残ったセッションを紹介します。
### プロジェクトマネジメントからプロダクトマネジメントへ:価値中心のアプローチで実現するアジャイルなプロダクト開発
@ikikko さんによるこちらのセッションは、価値を意識したプロダクト開発について紹介しつつ、アウトカムを意識した開発の進め方が簡潔にまとまっていてよかったです。ちょうど私のチームで最近課題の発見について話していたこともあったので、個人的にタイムリーな話題でした。
安定的に爆速でリリースできるようになった次のステップとして、ディスカバリーの改善もやっていきたいなという気持ちが強まりました。
### 生成AI時代のチーム設計 ― 役割と協働の再構築
生成AI時代のチーム設計 ― 役割と協働の再構築 | Ryuzee.com
@ryuzee さんによるこちらのセッションは、チームトポロジーの考え方を改めて紹介した上で、生成AI時代においてチーム設計はどう変わるのか・変わらないのかという点について考察していました。
生成AIが流行ってるからバズワードとしてとりあえず入れたというわけでもなく、後半のスライドはどれも一定の納得感もあってとても興味深く聞くことができました。ryuzeeさん自身がAIも活用してコードを書いたりしているからこそ説得力があるように感じられました。「ダイナミックリチーミング」は読んだことなかったので興味が出てきました。
### 事業部のプロジェクト進行と開発チームの改善の “時間軸” のすり合わせ
@konifar さんによるこちらのセッションは、いちエンジニアとしてとても共感できる内容でした。要は開発チームが取り入れたいと思っている技術的施策について、どうすれば他メンバーを説得して事業計画に組み込めるかという話でした。
結局は何か裏技があるのではなく、ちゃんと地道に課題を整理して相手の立場にたってリスクを説明したり、計画を立てるなどが必要という話でした。
私も一時期チームのテックリードだった頃に同じような悩みがあり、以下のような記事を書いてたことがあったので共感度合いがとても高かったです。
### 翻訳・対話・越境で強いチームワークを作ろう!
@ar_tama さんによるこちらのセッションは、「チームで上手く働く」にはどうするとよいか、みたいな話でした。特にピープルマネジメントというか、「人と人」にフォーカスした内容が多い感じがして印象に残りました。
ソフトウェアエンジニアとしては結構「コードの設計」や「チームの設計」みたいな点に目が行きがちなイメージがあるのですが、こういう「お互いの特性を知ること」みたいな部分も大事だよな、と改めて感じました。
### 杜甫々がプロジェクト管理で実践していた小ネタいろいろ
最後に紹介するのは とほほのWWW入門 管理者としてお馴染みの杜甫々さんによるセッションです。
杜甫々さんといえばサイトで様々な内容の入門記事を投稿し続けているというイメージしかなかったので、プロジェクト管理の話が聞けて面白かったです。実際の内容としては、今までのセッションとは毛色が違って、とても歴史を感じるタスクの管理手法を紹介いただきました。
まさかExcelでどのようにして細かくタスクを管理しているのか、という細かなネタを聞けるとは思わなかったので新鮮でした。しかし、Excelをメンバー全員がしっかり使いこなすことでそんなに不自由ある感じもしなかったし、現に何十年も続いたプロジェクトを管理できているということなので、どのツールを使うかはあまり重要ではないのかもしれないなと感じました。
## まとめ
「プロジェクトマネジメント」と言っても様々な切り口があり、今回参加して改めて色々と面白い話を聞くことができました。運営の方々や登壇者の皆様、ありがとうございました!
stenyan[.]dev